kbcl0_0004
の編集
https://essen.osask.jp/?kbcl0_0004
[
トップ
] [
編集
|
差分
|
バックアップ
|
添付
|
リロード
] [
新規
|
一覧
|
単語検索
|
最終更新
|
ヘルプ
]
-- 雛形とするページ --
BracketName
EssenRev4
FormattingRules
FrontPage
Help
InterWiki
InterWikiName
InterWikiSandBox
K
MenuBar
PHP
PukiWiki
PukiWiki/1.4
PukiWiki/1.4/Manual
PukiWiki/1.4/Manual/Plugin
PukiWiki/1.4/Manual/Plugin/A-D
PukiWiki/1.4/Manual/Plugin/E-G
PukiWiki/1.4/Manual/Plugin/H-K
PukiWiki/1.4/Manual/Plugin/L-N
PukiWiki/1.4/Manual/Plugin/O-R
PukiWiki/1.4/Manual/Plugin/S-U
PukiWiki/1.4/Manual/Plugin/V-Z
RecentDeleted
SDL2_01
SandBox
WikiEngines
WikiName
WikiWikiWeb
YukiWiki
a21
a21_acl01
a21_bbs01
a21_challengers
a21_count
a21_edu01
a21_edu02
a21_edu03
a21_edu04
a21_edu05
a21_edu06
a21_edu07
a21_edu08
a21_edu09
a21_edu10
a21_edu11
a21_hlx000
a21_hlx001
a21_hlx001_1
a21_hlx001_2
a21_hlx001_3
a21_hlx002
a21_hlx002_1
a21_hlx003
a21_hlx003_1
a21_hlx004_1
a21_memo01
a21_opt
a21_opt02
a21_opt03
a21_p01
a21_special
a21_tl9a
a21_todo
a21_txt01
a21_txt01_10
a21_txt01_1a
a21_txt01_2
a21_txt01_2a
a21_txt01_2b
a21_txt01_3
a21_txt01_4
a21_txt01_5
a21_txt01_6
a21_txt01_6a
a21_txt01_7
a21_txt01_8
a21_txt01_8a
a21_txt01_9
a21_txt01_9a
a21_txt02
a21_txt02_10
a21_txt02_10a
a21_txt02_10b
a21_txt02_11
a21_txt02_11a
a21_txt02_12
a21_txt02_12a
a21_txt02_12b
a21_txt02_1a
a21_txt02_1b
a21_txt02_2
a21_txt02_2a
a21_txt02_3
a21_txt02_3a
a21_txt02_4
a21_txt02_4a
a21_txt02_5
a21_txt02_5a
a21_txt02_6
a21_txt02_6a
a21_txt02_6b
a21_txt02_6b_rev0
a21_txt02_6x
a21_txt02_7
a21_txt02_7a
a21_txt02_8
a21_txt02_8a
a21_txt02_9
a21_txt02_9a
a22_acl2_01
a22_acl2_02
a22_edu12
a22_intro01
a22_intro02
a22_intro03
a22_memman01
a22_memman02
a22_memman03
a22_memman04
a22_memman05
a22_memman06
a22_memman07
a22_memo01
a22_mingw_debug
a22_txt03
a22_txt03_1a
a22_txt03_1b
a22_txt03_2
a22_txt03_2a
a22_ufcs01
a23_bbs
a23_ec001
a23_ec002
a23_intro00
a23_intro000
a23_intro01
a23_intro02
a23_intro03
a23_intro04
a23_intro05
a23_intro06
a23_intro07
a23_intro08
a23_intro09
a23_intro10
a23_intro10wk1
a23_intro10wk2
a23_intro10wk3
a23_intro11
a23_intro12
a23_intro13
a23_intro13wk1
a23_intro14
a23_intro15
a23_intro16
a23_intro17
a23_intro17wk1
a23_intro18
a23_intro19
a23_intro90
a23_intro91
a23_neopixel1
a23_os01
a23_useSelfMade
a23_usm001
a23_usm002
a23_usm003
a23_usm004
a23_usm005
a23_usm006
a23_usm007
a23_usm008
a23_usm009
a24_AMap11
a24_AMapSim11
a24_AMemFile
a24_AMemMan
a24_aErrExit
a24_aFnv
a24_aOsFunc
a24_aQSort
a24_aXorShift32
a24_acl1T_doc01
a24_acl1Tiny
a24_acpp0
a24_buntan01
a24_cMin
a24_getTyp
a24_goodvalues
a24_idea001
a24_longdef
a24_memo01
a24_memo02
a24_osc20240310
a24_osc20241026
a24_picoLcd13
a24_picoTrain1
a24_programs
a24_raspberrypi01
a24_raspberrypi02
a24_schedule
a24_spc2tab
a24_tab2spc
a24_useSelfMade
a25_acl3
a25_buntan02
a25_buntan03
a25_buntan04
a25_buntan05
a25_kcas01
a25_kharc01
a25_kharc02
a25_kharc03
a25_kharc04
a25_kharc05
a25_kharc06
a25_kharcs1
a25_kharcs2
a25_kharcs3
a25_kharcs4
a25_kharcs5
a25_kharcs6
a25_kharcs7
a25_kharcs8
a25_kharcs9
aclib00
aclib01
aclib02
aclib03
aclib04
aclib05
aclib06
aclib07
aclib08
aclib09
aclib10
aclib11
aclib12
aclib13
aclib14
aclib15
aclib16
aclib17
aclib18
aclib19
aclib20
aclib21
aclib22
aclib23
aclib24
aclib25
aclib_bbs
arm64_01
avm0001
edu0001
edu0002
edu0003
esb02b_hrb
esb_dbg
esbasic0001
esbasic0002
esbasic0003
esbasic0004
esbasic0005
esbasic0006
esbasic0007
esbasic0008
esbasic0009
esbasic0010
esbasic0011
esbasic0012
esbasic0013
esbasic0014
esbasic0015
esbasic0016
esbasic0017
esbasic02a
esc0001
escm0001
essen_hist
esvm0001
esvm0002
esvm0003
esvm0004
esvm0005
esvm0006
esvm_i0
hh4a
idea0001
idea0002
idea0003
impressions
jck_0000
jck_0001
kawai
kbcl0_0000
kbcl0_0001
kbcl0_0002
kbcl0_0003
kbcl0_0004
kbcl0_0005
kbcl0_0006
kbcl0_0007
kclib1_0000
kclib1_0001
kclib1_0002
kclib1_0003
kclib1_0004
kclib1_0005
kclib1_0006
kclib1_0007
kclib1_0008
kclib1_0009
kclib1_0010
kpap0001
members
memo0001
osask4g
osask4g_r2
p20200311a
p20200610a
p20200610b
p20200624a
p20200711a
p20200716a
p20250813a
p20250813b
p20250813c
p20250815a
p20250903a
p20251006a
page0001
page0002
page0003
page0004
page0005
page0006
page0007
page0008
page0009
page0010
page0011
page0012
page0013
page0014
page0015
page0016
page0017
page0018
page0019
page0020
page0021
page0022
page0023
populars
seccamp
seccamp2019
sechack
sechack2019
seclang01
sh3_2020
sh3_2020_kw
sh3_2020_nk
sh3_2021_kw
sh3_2021_nk
sh3_2022_kw
sh3_2023_kw
sh3_2024_kw
sh3_2025_kw
sh3_kw_hist
termux001
termux002
text0001
text0001a
text0002
text0002a
text0003
text0004
text0005
text0006
text0006a
text0007
text0008
text0010
text0011
text0012
text0013
text0014
text0015
text0016
text0017
text0018
text0019
text0020
text0021
tl1c
tl2c
tl3c
tl3d
* kbcl0のページ#4 -(by [[K]],2019.04.30) ** (7) KIndex系 -''[1]'' データがある程度あって、それをソートしたい時があります。もしくは別にソートまではしなくてもいいのだけど、キーが一致するものを高速に検索したい時があります。そんなときのために、以下の4つのクラスを作りました。 |KIndexS|キーでデータをソートしたインデックスを作ります| |KIndexHC|ハッシュ関数を使ってデータのインデックスを作ります(チェイン法)| |KIndexHO|ハッシュ関数を使ってデータのインデックスを作ります(オープンアドレス法)| |KIndexHS|KIndexHCの先がチェインではなく、KIndexSになります| -この4つになった理由ですが、最初はKIndexSを作ってなかなか良い性能が出たものの、やっぱりハッシュを使ったらもっと速くなるんだろうなと思って適当にKIndexHCを作ったらやっぱり速くてさすがだと思いました。 -さらにオープンアドレス法のほうがたいていは速いと聞いてKIndexHOを作ってみたら確かに速くて、ああだから世間のたいていのハッシュテーブルはオープンアドレス法を実装しているんだなーと納得できました(やはり両方作ってみないとよくわからない)。 --というか、オープンアドレス法がいいと書いている話はあちこちにあるけど、何がどのくらいのいいのかを比較したものはなかなか見つけられなかったので、単純には信用できないと思ったのです。 -じゃあKIndexHCはお払い箱かなーと思ったのですが、もしかしてチェインの部分をKIndexSにしたら最強なんじゃないかと急に思いついて、ネタで作ったのがKIndexHSです(笑)。 -''[2]'' ベンチマークテストをしてみます。 #include "kbcl0.h" #include <stdio.h> #include <time.h> #include <string.h> int cmp(char *a, char *b) { return strncmp(a, b, 81); } unsigned int hsh(char *a) { return kfnv32(a, 81); } int main() { // ファイルから読み込んで行単位で記憶する. char *f = (char *) kreadFileA("t0005t.txt", "rb", 1 + 2); KSizPtr sp; while (*f != 0) sp.addPtr(kcutCrLfM(ksgetsA(&f))); // インデックスを作って登録する. int i, i1 = sp.s / sizeof (void *), j, cr; char **p = (char **) sp.p; KIndexS idx((void *) cmp, 0); for (i = 0; i < i1; i++) idx.ins(p[i]); // 検索速度の測定. clock_t t0 = 0, t1; for (j = -10; j < 10000; j++) { if (j == 0) t0 = clock(); for (i = 0; i < i1; i++) idx.search(p[i], &cr); } t1 = clock(); printf("%d\n", (int) (t1 - t0)); return 0; } -これはKIndexSの例ですが、KIndexHC/HO/HSのときは、インデックスのクラス名を変えて、コンストラクタにハッシュ関数も渡して、searchのときに&crを渡さないだけです。だから2行しか変わりません。 -kfnv32というのはFNV-1という軽量で定番のハッシュ関数です(これもkbcl0に入れてあります)。たいていはこれで結構いけます。 -t0005t.txtの中身は、数独の問題が81文字で入っています。それが780行あるだけのものです。手元に他の適当な「重複のない」&「まあまあの規模がある」データがなかったのでこれにしました。 -だからこのプログラムがやっていることは、「780個の文字列データを用意して、それを何も考えずにインデックスにガンガン登録して、「すべてのデータを1回ずつsearchしてみる検索」を1万セット繰り返すのに要した時間を計る」です。 -測定は Celeron J4005 2.00GHz というあまりハイスペックではない環境でやりました。全体的に結果は微妙かもしれませんが、相対的な比較はできると思います。 |KIndexS|3.429秒|| |KIndexHC|2.004秒|衝突率=158/780| |KIndexHO|1.994秒|衝突率=171/780| |KIndexHS|1.979秒|衝突率=158/780| -ここの「衝突率」というのは、ハッシュテーブルを引いたときに目的のデータが一番最初に来ないものの個数です。ハッシュ関数がどのくらいばらまいてくれているかの目安になります。 -こうしてみると、ネタで作ったKIndexHSが一番よさそうなことがわかります。そしてチェイン法とオープンアドレス法を比べるとオープンアドレス法がよいことがわかります(まあ小さな差ではありますが)。なるほど、だからみんなこれを使っていたのかー。 -''[3]'' 先ほどのテストは理想的な場合です。ハッシュ関数がちゃんとデータをばらまいてくれればハッシュ法はうまくいって最高なのですが、現実の世界ではそううまくいかないときもたまにあります。だからここではハッシュ関数がうまく作れなくて衝突しまくっている状況で実験してみようと思います。 -ということで kfnv32(a, 8); にして、ハッシュ関数は先頭8文字しか見ていないというひどい仕様にしました。するとこうなります。 |KIndexHC|33.560秒|衝突率=707/780| |KIndexHO|18.490秒|衝突率=716/780| |KIndexHS|RIGHT:3.244秒|衝突率=707/780| -ねらった通り、KIndexHCとKIndexHOは一気に遅くなりました。そして見事にKIndexHSは耐えています。しかも少しだけのハッシュ関数による分類も効果があって、KIndexSよりもわずかに速くなっています。 -この実験からわかる他のこととしては、こういう状況になると、チェイン法に対するオープンアドレス法の優位がよりはっきりと見えてくるということです。 -''[4]'' ではもっとハッシュ関数をダメにしてみます。そうなるとどうなるかを確認したいのです。 kfnv32(a, 4); にしました。 |KIndexHC|62.730秒|衝突率=758/780| |KIndexHO|31.305秒|衝突率=760/780| |KIndexHS|RIGHT:3.669秒|衝突率=758/780| -KIndexHCとKIndexHOはさらに悪くなっていますが、ここで注目すべきはKIndexHSです。つまり本当にハッシュ関数がどうしようもなくダメだと、単純な二分探索よりも悪くなることがあるのです。おそらくこれはハッシュ関数の計算コストの分だと思います。 -''[5]'' ということで結論です。 --どんなデータが来ても確実に安定している(=ワーストケースで最も成績が良い)のはKIndexSです。 --ハッシュ関数をうまく作れるのであれば、ほぼすべてのケースで最適なのはKIndexHSです。 --ハッシュ関数があまりうまくない場合でも、ベストはKIndexHSです。 -kbcl0では、一応4つとも実装しておいたので、状況に応じて使い分けようと思います。 * こめんと欄 #comment
タイムスタンプを変更しない
* kbcl0のページ#4 -(by [[K]],2019.04.30) ** (7) KIndex系 -''[1]'' データがある程度あって、それをソートしたい時があります。もしくは別にソートまではしなくてもいいのだけど、キーが一致するものを高速に検索したい時があります。そんなときのために、以下の4つのクラスを作りました。 |KIndexS|キーでデータをソートしたインデックスを作ります| |KIndexHC|ハッシュ関数を使ってデータのインデックスを作ります(チェイン法)| |KIndexHO|ハッシュ関数を使ってデータのインデックスを作ります(オープンアドレス法)| |KIndexHS|KIndexHCの先がチェインではなく、KIndexSになります| -この4つになった理由ですが、最初はKIndexSを作ってなかなか良い性能が出たものの、やっぱりハッシュを使ったらもっと速くなるんだろうなと思って適当にKIndexHCを作ったらやっぱり速くてさすがだと思いました。 -さらにオープンアドレス法のほうがたいていは速いと聞いてKIndexHOを作ってみたら確かに速くて、ああだから世間のたいていのハッシュテーブルはオープンアドレス法を実装しているんだなーと納得できました(やはり両方作ってみないとよくわからない)。 --というか、オープンアドレス法がいいと書いている話はあちこちにあるけど、何がどのくらいのいいのかを比較したものはなかなか見つけられなかったので、単純には信用できないと思ったのです。 -じゃあKIndexHCはお払い箱かなーと思ったのですが、もしかしてチェインの部分をKIndexSにしたら最強なんじゃないかと急に思いついて、ネタで作ったのがKIndexHSです(笑)。 -''[2]'' ベンチマークテストをしてみます。 #include "kbcl0.h" #include <stdio.h> #include <time.h> #include <string.h> int cmp(char *a, char *b) { return strncmp(a, b, 81); } unsigned int hsh(char *a) { return kfnv32(a, 81); } int main() { // ファイルから読み込んで行単位で記憶する. char *f = (char *) kreadFileA("t0005t.txt", "rb", 1 + 2); KSizPtr sp; while (*f != 0) sp.addPtr(kcutCrLfM(ksgetsA(&f))); // インデックスを作って登録する. int i, i1 = sp.s / sizeof (void *), j, cr; char **p = (char **) sp.p; KIndexS idx((void *) cmp, 0); for (i = 0; i < i1; i++) idx.ins(p[i]); // 検索速度の測定. clock_t t0 = 0, t1; for (j = -10; j < 10000; j++) { if (j == 0) t0 = clock(); for (i = 0; i < i1; i++) idx.search(p[i], &cr); } t1 = clock(); printf("%d\n", (int) (t1 - t0)); return 0; } -これはKIndexSの例ですが、KIndexHC/HO/HSのときは、インデックスのクラス名を変えて、コンストラクタにハッシュ関数も渡して、searchのときに&crを渡さないだけです。だから2行しか変わりません。 -kfnv32というのはFNV-1という軽量で定番のハッシュ関数です(これもkbcl0に入れてあります)。たいていはこれで結構いけます。 -t0005t.txtの中身は、数独の問題が81文字で入っています。それが780行あるだけのものです。手元に他の適当な「重複のない」&「まあまあの規模がある」データがなかったのでこれにしました。 -だからこのプログラムがやっていることは、「780個の文字列データを用意して、それを何も考えずにインデックスにガンガン登録して、「すべてのデータを1回ずつsearchしてみる検索」を1万セット繰り返すのに要した時間を計る」です。 -測定は Celeron J4005 2.00GHz というあまりハイスペックではない環境でやりました。全体的に結果は微妙かもしれませんが、相対的な比較はできると思います。 |KIndexS|3.429秒|| |KIndexHC|2.004秒|衝突率=158/780| |KIndexHO|1.994秒|衝突率=171/780| |KIndexHS|1.979秒|衝突率=158/780| -ここの「衝突率」というのは、ハッシュテーブルを引いたときに目的のデータが一番最初に来ないものの個数です。ハッシュ関数がどのくらいばらまいてくれているかの目安になります。 -こうしてみると、ネタで作ったKIndexHSが一番よさそうなことがわかります。そしてチェイン法とオープンアドレス法を比べるとオープンアドレス法がよいことがわかります(まあ小さな差ではありますが)。なるほど、だからみんなこれを使っていたのかー。 -''[3]'' 先ほどのテストは理想的な場合です。ハッシュ関数がちゃんとデータをばらまいてくれればハッシュ法はうまくいって最高なのですが、現実の世界ではそううまくいかないときもたまにあります。だからここではハッシュ関数がうまく作れなくて衝突しまくっている状況で実験してみようと思います。 -ということで kfnv32(a, 8); にして、ハッシュ関数は先頭8文字しか見ていないというひどい仕様にしました。するとこうなります。 |KIndexHC|33.560秒|衝突率=707/780| |KIndexHO|18.490秒|衝突率=716/780| |KIndexHS|RIGHT:3.244秒|衝突率=707/780| -ねらった通り、KIndexHCとKIndexHOは一気に遅くなりました。そして見事にKIndexHSは耐えています。しかも少しだけのハッシュ関数による分類も効果があって、KIndexSよりもわずかに速くなっています。 -この実験からわかる他のこととしては、こういう状況になると、チェイン法に対するオープンアドレス法の優位がよりはっきりと見えてくるということです。 -''[4]'' ではもっとハッシュ関数をダメにしてみます。そうなるとどうなるかを確認したいのです。 kfnv32(a, 4); にしました。 |KIndexHC|62.730秒|衝突率=758/780| |KIndexHO|31.305秒|衝突率=760/780| |KIndexHS|RIGHT:3.669秒|衝突率=758/780| -KIndexHCとKIndexHOはさらに悪くなっていますが、ここで注目すべきはKIndexHSです。つまり本当にハッシュ関数がどうしようもなくダメだと、単純な二分探索よりも悪くなることがあるのです。おそらくこれはハッシュ関数の計算コストの分だと思います。 -''[5]'' ということで結論です。 --どんなデータが来ても確実に安定している(=ワーストケースで最も成績が良い)のはKIndexSです。 --ハッシュ関数をうまく作れるのであれば、ほぼすべてのケースで最適なのはKIndexHSです。 --ハッシュ関数があまりうまくない場合でも、ベストはKIndexHSです。 -kbcl0では、一応4つとも実装しておいたので、状況に応じて使い分けようと思います。 * こめんと欄 #comment
テキスト整形のルールを表示する