* easy-Cの入門書 [レベル1]
-(by [[K]], 2023.08.07)
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** テキストの流れ
-どのレベルでもまず「ノート」というセクションがあります。
-まず小学生はこのページ内容を自分のノートに書き写します(書けばていねいに読むのと同じくらい頭に入ります)。
-書き写したら、テキストの「ノート」のページは取り上げます。これから問題に取り組むのですが、その際に参照していいのは自分が写したノートだけで、テキストのノートのページは見てはいけないのです。
-このルールを徹底することで、小学生はノートをまじめに写すようになります。まじめに写すようになれば(概要くらいは)頭に残ります。
-ノートに書かれている内容は、説明ではなくヒントです。ですから問題がすぐに解けるわけではありません。多少は考える必要があります。
-もし小学生が助けを求めてきたら、先生(親)は教えてあげてください。
-もし「きっとこれは教えなくても自力でわかるだろう」と思えば、あえて教えないことも有効です。挫折しない程度に、さじ加減をお願いします。
-この部分もそうですが、[解説]の部分は小学生が読むことを想定していません。先生が読むためのものです。
-でも小学生が読んではいけない内容は含まれていないので、切り取る必要はないと思っています。
** ノート
① → NO1: (ここはセミコロンではなくてコロンだよ)
② → NO2:
③ → NO3:
K をかく → PR K; (ここからはセミコロンだよ)
K を 1 つふやす → K = K + 1;
①にもどる → GO NO1;
プログラムをあたらしくつくる →
NEW 11.C
$$11.C
プログラムをうごかす → RUN 11.C
** もんだい
-[1-1]
これをプログラムになおして、にゅうりょくして、RUN してみよう!
① K = 1;
② K をかく;
③ K を 1 つふやす;
④ ②にもどる;
なにがでてくるかな?
-[1-2]
1-1 のプログラムをかいぞうして、 3 6 9 12 15 18 21 24 ・・・ がでてくるプログラムをつくろう!
** 解説
-小学校低学年を想定しているため、説明はできるだけ少なくしています。漢字もできるだけ使いません。
-アルファベットはキーボードの刻印の大文字だけにしています。
-デフォルトで使う整数変数は I がいいと当初は思ったのですが、I は 1 と間違えやすいのでやめました。
-J も悪くないのですが、K はもっと視認性がいいと思ったので、まずは K で始めています。 A にしてもよかったかなと今は思っています。
-ノートは入門者がノートに書き写す内容です。読めと言っても読んでくれないのが当たり前の小学生ですので(笑)、要点だけを書き写させて、以後はそのノートを見ながら(必要に応じて注釈を書き足しながら)課題に取り組んでもらいます。
-ノートでは具体例のみを書いています。どこが自由に変更できるところなのかはこちらからは明記していません。
-例えば下線を引いて「ここは必要に応じて変更できる」みたいにすることも考えましたが、それも含めて小学生に推理させるようにしています。
-このノートはヒントであってマニュアルではないのです。
-$$コマンドは、指定のファイルに対して、ファイルエクスプローラでダブルクリックしたときの動作を再現する HL-9 のコマンドです。
-私のうちでは拡張子.c をダブルクリックするとテキストエディタが起動する設定になっています。
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-日本語で書かれたプログラムを、先のノートを参照して、easy-C のプログラムに変換させて入力させることが目的です。
-本来ならこのプログラムを実行すると数字が止まらなくなって表示が流れるところですが、HL-9 はデフォルトのままだと、PR 命令を 500 回実行したところで !PRLIMIT!と表示して止まります。
-数がどんどん流れる様子は小学生の面白がる要素の一つなので、もしこのリミットを解除したければ「PRLIMIT 0」を実行してください。
-やはり入門にループは欠かせない気がします。ループなしだと、入力行数よりも多くの出力を得るのは難しく(hello, world とか)、そういう例だと小学生は全く喜んでくれません。
-「ふーん、つまんないね」と。これに対して、自分は 4 行しか入力してないのにたくさん出てくると、「おおお?!」と目を輝かせてくれます。
-先生役をするときには、この点を強調するとプログラミングへの興味が持続するかもしれません。
-1-2 の課題については、見よう見まねで試行錯誤してクリアするのを想定しています。
-きちんと論理だてて考えて修正するよりは、もっと気軽に「適当に書き換えて RUN して様子を見る」を繰り返すのがいいと私は思います。
-これは間違えていいし、何でもやってみればいい(実験してみればいい)の精神が伝われば、きっと楽しんでできるようになるでしょう。
-プログラムが止まらなくなった場合は、Ctrl-Cで止められます。
* こめんと欄
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