easy-Cの入門書 [補足資料#2]
自分が先生役をするときに気を付けたこと。
- [ペースについて]
- 1章が1日分になるようにはしてあるけれど、これにとらわれてはいけない。相手は小学生だ。特に低学年だと集中は1時間くらいで途切れてくる。
- だから最後までできてなくても適当なところで打ち切って終わりにしてしまう。もちろん事前に約束していたご褒美があるなら、それも普通にあげる。
- 次回はもちろん今回の続きから始める。
- だらだらやっていたのではなく、ちゃんとやって時間がかかっただけなら、それは全く問題ない。
- 努力を評価するべきであることを忘れない。努力ではなく成果を評価するようになると「結果が出せそうなことしかやらない子供」になってしまう。そうなったら成長は遅くなる。
- もちろんせかさない。焦ってやって理解不十分だと、結局またやり直さなければいけなくなる。
- 疲れているのに頑張らせるのは、まあやり切れれば達成感があるかもしれけど、一歩間違えば楽しくなくなって、嫌いになるかもしれない。
- 嫌いになってしまったら、以後の学習効率はかなり下がる。だからそれでは回避したい。
- 飽きてきたかもと思ったら(もしくは何か別のことが気になって集中できてないなど)、時間になってなくても打ち切って構わないと思う。
- 先にやりたいことがあるのならそれをやらせてもいい。その場合のご褒美はあとになるけど、ペナルティはない。集中できてないことを叱ってはいけない(「なんか集中できてないみたいだから、また明日にしようか?」くらいの雰囲気で)。
- 毎日やるとか毎週やるとか、そういうのもこだわらなくていいと思う。
- 楽しんでできる範囲のことを、楽しんでできるペースでやればいい。この分野(小学生がC言語を勉強する)はライバルがほとんどいないので、
無理しなくてもすぐに一流になれる。
- 以下のようなご意見もいただきました。私もこれはいいと思います。
- え,ここで終わり!?まだまだ不十分,もっとやりたい!ってとこで強制終了するのがいいとは思っています.
- そうすると次回も楽しみになって,良い印象で終わらせることができる.
- 最後の印象がすごく大きいので,いかに最後の印象を良くするかが重要だと思います.
- [ご褒美について]
- 豪華になりすぎないように注意する。ご褒美が主目的になってしまうと、ご褒美なしでは一切やらなくなる(=これは「好きじゃない」のとほぼ同義かもしれないので危険)。ご褒美はきっかけ程度であるべき。ちょっとしたおやつとか、好きな動画を30分くらい見られる権利とか。
- [理解度について]
- プログラムの動作を予想するときや、動作を先生役が説明した時などに、小学生の理解が良くないと気づくことがある。しかしその場合、理解が得られるまで根気良くていねいに説明すると、たぶんプログラミングが嫌いになる。それでは逆効果だろう。
- このテキストが目指しているのは、
こめんと欄