aclib #21 - Windows専用版のインストール(Windows, MinGW-5.1.6, 32bit用)
(1) はじめに
- ここで紹介する方法は、Windows上でMinGW-5.1.6(32bit)を利用した方法です。SDL2.0は利用しません(あっても無視するだけなので、共存も可能です)。
- このやり方だと64bit対応アプリは作れませんが、32bitアプリは64bit版のWindowsでも問題なく動作するため、基本的には問題になりません。
- 64bit版の開発環境を構築するのももちろん可能ですが、32bit版のWindowsを使っている人には適用できない説明になってしまうので、ここでは32bit版で説明します。
- 自力で64bit版のMinGWをインストールして、あとは以下を適宜読み替えれば、難なく64bit版の開発環境を構築できるでしょう。
(2) MinGW-5.1.6のダウンロード&インストール
- http://k.osask.jp/files/MinGW516.exe (155KB) をダウンロードして適当なフォルダ上で実行してください。
- 実行するとカレントディレクトリに作業用ファイルをたくさん作るので、そういうことをされても困らない場所においてから実行しましょう。
- 実行して順当に進んでいくと「Download and install」か「Download only」かを選ぶ画面になります。ここでは「Download and install」を選びます。
- さらに進んでいくと「Previous」「Current」「Candidate」のどれかを選択する画面になりますが、そこは「Current」でいいと思います。
- そしてインストール構成を選ぶ画面になります。ここは「Minimal」を選べば十分です。他にもほしいものがあるのなら追加してもいいですよ。Minimalだとインストール容量は50MB程度になるはずです。
- そしてインストールするディレクトリを聞かれます。ここも好きにしていいですが、とりあえず以下ではデフォルト通り「C:¥MinGW」を指定したものとして話を進めます。
- あとはまあ適当にやっていればインストールは終わるでしょう。
(3) aclライブラリのダウンロード&インストール
- 以下をダウンロードします。
- このアーカイブを展開し、中のacl_winフォルダを得て、適当なところにその acl_win フォルダを置きます(中のsampleは以下のテストが終わったら削除しても問題ありません)。
- まあでも説明の便宜上、以下では「c:¥acl_win」に置いたとして話を進めます。
- これでインストールは完了です。
(4) aclライブラリのテストとアプリのコンパイル手順
- コマンドプロンプトを開いて、acl_winフォルダの中のsampleフォルダの中へカレントディレクトリを移動してください(cdコマンドで)。
- そこで以下のように入力します。gccのコマンドラインオプションは順番に敏感なので気を付けてください(厳密はリンカオプションが順番に敏感)。
prompt>c:\MinGW\bin\gcc.exe -m32 -Wl,-s -Wno-unused-function -Os -I c:\acl_win grd.c -o grd.exe -DAARCH_X86 -lgdi32
- 長いですね・・・。これを毎回入力するのは苦痛でしょうから、以下のバッチファイルを作っておくといいと思います。
c:\MinGW\bin\gcc.exe -m32 -Wl,-s -Wno-unused-function -Os -I c:\acl_win %1.c -o %1.exe -DAARCH_X86 %2 %3 %4 %5 %6 %7 %8 %9 -lgdi32
- これを「ccacl.bat」で保存したとして以下では説明します。
- このccacl.batがあれば、
prompt>ccacl grd
- だけでコンパイルとリンクができるようになります。
- 無事に実行ファイルができたら、
promp>grd
- で実行してみてください。美しいグラデーションが出るはずです。
- 他にも
prompt>ccacl mandel
prompt>ccacl kcube
prompt>ccacl invader
- でコンパイル&リンクができますので、実行してみてください。無事に動けばテストは完了です!
こめんと欄
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